気になっているけど、まだ行ってない。そんな場所はありませんか?私にはあります。それは・・・
マコンデ美術館です!!
マコンデ美術館とは
マコンデ美術館の “マコンデ”とは、タンザニアの高原の名前。そこに住むマコンデ族の彫刻を集めた日本唯一の美術館です。
場所は観光名所「夫婦岩」からほど近い、伊勢市二見町にあります。
マコンデ彫刻とは
マコンデ彫刻は、ほとんどが東アフリカの豊富なアフリカ黒檀を使ってるそうです。このアフリカ黒檀は、恐ろしく硬く彫刻するには、かなりの抵抗感があり容易ではありません。
マコンデ彫刻では、電動工具を一切使わず、ちょうな、のみ、サンドペーパーやノコギリなど簡単な道具ばかり使うそうです。硬いのに大変ですね。
他に無い作品群
行く楽しみが無くなってもいけないので、少しだけ作品を紹介します。
マピコ(仮面)と神像
入っていきなり大量の仮面が迎えてくれます。マコンデ族には呪い師がおり様々な儀式が行われました。これらに使われる仮面などを彫る彫り師がどの村にも一人や二人はいたといわれています。
両足でアクロバチックに水桶を持つ男
サイディ・アブダラ氏の作品、アクロバチックに水桶を持つ発想は、材料の原木の木の形からきているそうです。体の硬い私には絶対無理な体勢です。
水入れを頭に乗せ、濃度を抱いた骸骨
アルエシ・サマーキ氏の作品。まるで円空仏のようなタッチの荒々しさ。なぜかマコンデ彫刻には骸骨が多く登場します。
家出する妻をとどめようとする男
トーマス・ヴァレンチノ氏作。亭主に愛想尽かした妻が、子供を連れて家出したところ、男はなんとか引き留めようとするが、妻に聞き入られず、とうとう怒って手斧を振り上げたバイオレンスなアフリカのDV事情が垣間見える作品。
子供を抱いた若い母
ナカテンポー氏の、眠る子供を抱いた若い母親を写実的に彫られた作品。荒々しい作品が多いマコンデ彫刻のなかで異彩を放っています。
おさげ髪の女
単純化されたフォルムでも表情が見えてくるようなクレメンティ・マティ氏の作品。
最後に
もっと早く来れば良かった。美術館は2階建てで様々な彫刻と絵画で溢れています。コロナ禍で海外旅行ができない今、伊勢でアフリカ旅行はいかがですか?
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